「わかるー」はわかってない人が言う言葉

良かれと思って使っている言葉。
その中に、知らない内に相手の気分を悪くし、関係を壊してしまうNGワードが潜んでいます。
相手の気持ちに無頓着な人は、知らぬ間に相手から嫌われていることがあるのです。

そんな言葉を毎回一話ご紹介する、「気をつけよう!相手を怒らせるNGワード」。
今回は、「わかるー」はわかってない人が言う言葉。

人を怒らせるNGワード

巷でも共感力について、様々に語られるようになって来ました。
ネットなどで情報を得た男の人が、女性の話を聞くとやたらと「わかります」を連発するようになったとか。

それはこんな会話になるようです。

女性「私、地図が読めなくて、その場所に一回で行けたことがないんです」
男性「わかります。僕もそうです」
女性「(ほんとかよ)」

こんな「わかります」に、話し手はしらけてしまうもの。

実は私も似たような経験があります。
野口「本を書くのって、本当に重労働なんです。身を削りながら書いている感じです」
生徒「わかります。私も社内報を書いた時はそんな感じでした」
野口「(社内報と同じかい!)」

わかるって言えば、わかってあげたことになると思い込んでいるようです。
言われた方は、相手が本当にわかってくれているのかどうか、五感で感じ取れるもの。
「わかります」のひと言では、わかってもらえたとは思わないものです。

※ ただし同じ経験、同じ境遇にある人が使う「わかる!」はとても効果的です

共感とは相手の話を我が身で感じたものを返すこと

共感をただ言葉を返すことだと思っている内は、他人と本当に心を通わせることはむずかしいでしょう。

共感するとは、

  • 相手の話を聞いてそれが我が身に起こったこととして想像する
  • 自分ならどう感じるだろうかと想像
  • 感じたことを言葉にする
  • という流れから言葉が生まれることを言います。
    ですからその口から洩れ出る言葉には生の感情があり、本気で感じている臨場感が伝わって来ます。
    だから相手も本気でわかってくれていると思うのです。

    例えば地図が読めない女性の話を聞く時も、
    女性「私、地図が読めなくて、その場所に一回で行けたことがないんです」
    と言われたら、その場面を想像してみます。

    駅を出た。地図にある目印を探す。「あれかな?」。でもここを右?それとも左?
    しばらく歩いてみるけど、道がどんどん細くなって行く。
    その時、どんな気持ちになるか想像してみて下さい。

    するときっとこんな会話になるはずです。

    女性「私、地図が読めなくて、その場所に一回で行けたことがないんです」
    男性「ああ、地図を読むってむずかしいですよね」
    女性「〇〇さんも苦手ですか?」
    男性「そうなんですよ。道がどんどん細くなって行って、心細くなって行きますよね」
    女性「そうそう、そうなんですよ!ちがうなーって思うんですけど、だからと言ってどこへ行けばいいのかわからないんですよね」
    男性「そうなんですよ。でももうもとにも戻れなくて」
    女性「うわー!そういうことしょっちゅうですよ」

    共感力があれば恋をするのも苦労しない

    共感とは共に感じること。
    地図が読めないと、だんだん心細くなって行く。
    こんな気持ちが感じ取れたら、恋をはじめるのにも苦労はないでしょう。

    共に感じてくれるから、相手はあなたに親しみと好意を感じるのです。
    相手の気持ちが「わかる」のなら、もっと具体的な言葉と感じた気持ちを伝える努力が必要です。

    「わかるー」はわかってない人が言う言葉:まとめ

    1. ただ「わかります」と言うだけでは、相手はわかってもらえたとは受け取らない
    2. 共感とは共に感じる力。相手の話を聞いたら、その場面を想像すること
    3. 自分ならそのことをどう感じるか、想像する
    4. そこから感じたものが口から洩れ出る。それが共感

    人間関係がいい人は「ありがとう」が上手

    どこに行ってもいい人間関係が作れる人がいます。
    この人のコミュニケーションには、きっとどこかに秘密があるはず
    それを解き明かして、多くの方に幸せになって頂きたい。そんな願いを込めて作りました「毎日使おう!人を幸せにする素敵な言葉」。

    今日のテーマは「ありがとう」のコミュニケーション

    「ありがとう」がうまい人は愛される

    「ありがとうはよく言いますよ」と多くの人は言います。
    その話をもう少し深く聞きますと、こんな考えが伝わって来ます

    「自分の役に立つことをしてくれたら、ありがとうって言いますよ」

    例えば、頼んでいた用事を同僚がしてくれた。
    奥さんがスーツをクリーニングに出してくれた
    友人が飲み会の予約をしてくれた。

    そんな時は「ありがとう」って言いますということのようです。

    では相手がしてくれたことが、役には立たなかった時はどうでしょうか

    たとえば、宿泊したホテルの職員が後ろから追いかけて来て、「落とし物ですよ」と言って紙袋を差し出しました。でも、それは自分のものではなかった時。
    それを見て「私のではありません」としか言わない人が多いのではありませんか。

    部下が「これもいるかと思いまして、資料を揃えておきました」と言った時。
    でもその資料はいらないものだったら、「それはいらないよ」としか言わない人の方が多くありませんか。

    寝る前に「明日は仕事で朝5時起きだから、朝ご飯はいらない」と妻に伝えたのに、朝起きると妻が簡単な朝ご飯を作っていた時。
    「朝ご飯いらないって言ったのに」と責め口調で言ってしまう人の方が多いのでは?

    それが役に立たなくても、相手が自分を思ってしてくれたことに「ありがとう」と言えるか

    人間関係がいい人が「ありがとう」と言う時。
    その基準は、自分の役に立ったことに対する礼だけではありません。
    相手が自分のことを思って何かをしてくれたこと。その思いに対して「ありがとう」と伝えるのです。

    (忘れ物を私に走って来てくれた人に)
    「それは私のではないのですが、わざわざ追いかけて来て下さったのですか。本当にありがとうございます」

    (資料を揃えてくれた部下に)
    「気を回してくれたんだね。ありがとう。助かるよ」

    (朝ご飯を作ってくれた妻に)
    「早起きしてくれたのかい。ありがとう。朝早いとご飯がのどを通らないんだけど、ひとつもらうね」

    そんなことを言ってもらえたら、やはり誰もが喜びます。そして「この人の役に立つこと、喜んでくれることをまたしたい」と思うでしょう。

    今朝の朝ドラ。
    白血病の治療のための骨髄移植が可能かどうか、検査を受けてくれた母親。白血球の型が合わずドナーになれなかった彼女に、息子は「検査を受けてくれてありがとう」と言います。
    この優しさに視聴者は泣きました。

    コミュニケーションとは、人の気持ちを感じて、その気持ちに応えることです。人は自分の気持ちをわかってくれる人を信頼します。
    コミュニケーションとはただの言葉のやり取りと思っていると、結局、親しみも信頼も愛情も受けることはできません。

    このコミュニケーションに気づいたら、あなたは「ありがとう」という回数が増えます。
    そして「ありがとう」の言葉に、もっともっと大きな愛情が宿ることでしょう。

    人間関係がいい人は「ありがとう」が上手:まとめ

    1. 「ありがとう」の言葉は自分の役に立った時だけの言葉ではない
    2. 相手が自分を思ってしてくれた行為、その気持ちへの感謝の言葉、それが「ありがとう」
    3. 「ありがとう」が上手な人は、信頼・親しみ・愛情を手にできる

    コミュニケーションドラマ あがり症が改善された夏

    野口五郎はある有名大学の学生課に勤める職員。
    今年、入社3年目を迎えたばかりだ。

    コミュニケーションドラマ前編 あがり症のピンチ

    「おい、野口。夏も近づいて、そろそろオープンセミナーの次期だな。準備しておけよ」
    「えっ!今年も私がやるのですか!」
    「当たり前だろう。手が空いているのはおまえだけなんだ。去年の汚名返上を頼むぞ。今年は200名の参加を目指してやるぞ」
    「に、にひゃくめい!!・・・ですか!」

    上司の西城課長からそう声をかけられてから、ご飯がのどを通らない。
    去年の夏も受験を検討している学生の親50人を前にして、わが大学の素晴らしさを訴えるつもりだった。
    しかし五郎は極度のあがり症。
    昔から人前に立つと心臓が早鐘を打ち、のどが締め付けられるような感覚になる。
    言葉は早くなり、間など全く置かずに話してしまう。

    そのオープンセミナーでも、眉間に皺を寄せながら話を聞く人が目立っていた。
    しかも5分もたつとスマホをいじる者、隣の人と話をはじめる者、居眠りをはじめる者、途中で退席する者などが続出しはじめる。

    五郎がたまに顔を上げて聴衆を見ると、自分を見ている人などごくわずか。
    さらにその貴重な人たちですら無表情で相づちも打ってはくれない。
    その悲惨な状況が、彼のあがりをより強めることとなり、もはや自分でも何を言っているのかわからなくなる有様だった。
    終了後のアンケートには、案の定そのほとんどに「言っていることがさっぱりわからない」と書いてあった。
    このことで五郎は、一時退職を考えるほどのダメージを受けていたのだ。

    それ以後のオープンセミナーは、先輩の桜田に代わってもらったが、彼女は今年出産で長期の休みに入っている。
    上司はオープンセミナーの運営に関わるので、プレゼン役は五郎が引き受けるしかない。

    一対一なら平気なのに、なぜ大勢相手にすると人はあがるのか

    大勢を相手に話すとあがるのは、聴衆の反応が薄くなるからです。
    一対一なら相手も気を使って相づちを打ってくれます。
    しかし、大勢になると聴衆は「自分ひとりぐらい反応をさぼっても大丈夫」と手を抜きはじめます。
    それはほぼ全員が同じ思いなので、みなが無反応で話を聞くこととなるのです。

    これが話し手には辛い。
    聴衆はうなづきもせず、笑いもしない。
    その無表情な姿を見ると「自分の話はよほどつまらないのに違いない」と話し手は自分を責めながら話すことになります。
    これがあがりをさらに強めることになるのです。

    聴衆におもねるとますますあがってしまう

    聴衆の反応をほしがると、弱気な人は彼らにおもねるような態度を取りがちです。
    するとこんなことを冒頭で言ってしまいます。

    「今日はお忙しいところをよくお出で下さいました」
    「こんなに素敵な皆様にお出で頂けて、緊張しております」
    「口下手なものですから、うまく伝えられるかどうか自信がありません」

    そして聴衆を見ます。
    どう? いっぱい反応してねと言わんばかりに。

    ところがこれらの話は、聞き手にとっては聞く価値のないものです。
    話は彼らの中を素通りするだけで、反応など起こるはずがありません。
    その反応の悪さに、また話し手は緊張を深め、
    それは自分の話し方が下手だからだと自己嫌悪に陥るのです。

    実は、聞き手の集中力はスタート時が最高で、その後はどんどん下降します。
    驚くなかれ、ものの30秒もしますと、集中力はスタート時の半分ほどに落ち込みます。
    こうなってはもう挽回は至難の業。
    ぴくりとも反応しない聴衆に、話し手は恐れおののき、ますます声が小さく早口になります。

    話がうまい人は自己紹介すらせず、いきなり話しはじめる

    人前で上手に話すためには、聴衆の反応を気にしないことが気づきにくい秘訣。
    本当にうまい人は、自己紹介すら省いていきなり話をはじめます。
    多くの場合、話し手がみなの前に立つ前に、司会が紹介してくれるはず。
    聞き手はすでに話し手の名前や経歴を耳にしているのです。
    だから余計なことは省いて、すぐに聞き手が聞きたいことを話せば、彼らも話にすんなり入って行けます。

    聞きたい話、興味をそそられる話だと、聞き手の集中力は切れることはなく反応も大きくなります。

    コミュニケーションドラマ後編 あがり症の逆襲

    五郎は何かに救いを求めるようにしてネットを検索してみた。
    すると「あがらない秘訣は聞き手におもねらないこと」というコラムを見つけた。
    藁にもすがる思いで、そのスクールを訪ねプレゼンテーションの極意を学んだ。

    いよいよオープンセミナーがはじまった。
    集まった人たちは予定通り200人。客席は子供の将来を考える40代50代の親たちで満杯だった。

    五郎は原稿も持たずに、静々と壇上に上がり、いきなりこう切り出した。
    「皆様のご子息たちは、人生100年時代を生きることになります。
    もはや初めての就職先で、そのまま定年を迎える人などいない時代になるのです」

    突然、聴衆から「えっ!」という声が漏れた。
    五郎が顔を聴衆に向けると、多くの人が彼に真剣な眼差しを向けている。
    それを見ると、五郎の早い鼓動がすっとおさまった。

    「これからの大学を選ぶ基準は、ただ一流企業に就職する割合が多いかどうかに置くべきではありません」

    ここで間を置き聴衆を見ると、一番前の男性がごくりとつばを呑むのが見えた。

    「これからは転職は当たり前の時代になります。会社を立ち上げる起業をする人もずいぶん増えます。
    だから転職や起業に有利な知識と経験を積むことが、人生100年時代を生き抜く条件となるでしょう」

    多くの人がメモをする姿が見えた。

    「弊学で学ぶのはまさに21世紀が必要とするものばかりです。AI、バイオテクノロジー、食品管理、この知識と技術があれば皆様のご子息たちは社会から求められる人材に育つことは間違いありません」

    気が付くと予定されていた30分があっという間に過ぎていた。
    「ありがとうございました」と礼を言って壇上から下がる時には、拍手すら起きたのだ。
    聴衆から見えない奥まった場所に上司である西城が両手を開いて待っている。

    「おい、野口!本当におまえか。俺も感動したじゃないか。何をしたらこんなに変われるんだ」

    西城は野口を抱きしめんばかりに腕をつかんで言った。
    五郎はそこで初めて足が小刻みに震えていることに気が付いた。
    「課長、吐きます。トイレ、トイレ」
    夏の暑さがようやく五郎のもとに帰って来た。

    人前であがらない秘訣:まとめ

    1. あがるのは聴衆に反応があまりないから
    2. 聴衆に媚びて「人前で話すのが苦手」とか「今日は集まってくれてありがとう」とか言うから余計に反応が薄くなる
    3. 聴衆の反応がないのは話が下手だからではない
    4. 聴衆の反応を欲しがらない
    5. 自己紹介も司会者がすませているなら必要なし
    6. 聴衆の集中力は初めの十数秒しかキープできない
    7. いきなり聴衆が「何を言い始めるのだ!」と聞き耳を立てるようなことから話しはじめる
    8. すると聴衆が話に引き付けられ、反応が起こりはじめて話すのが楽になる

     

    もう原稿も丸暗記もいらない心を動かす!スピーチ・伝え方
    下手でもいいから自分の話をするのが大事。人との距離が近くなる

    下手でもいいから自分の話をするのが大事。人との距離が近くなる

    教室のレッスンを受けている方から、こんな言葉を頂きました。
    「自分は今まで自分の話を聞いてもらおうとはして来なかった・・・。
    話すことに自信がなかったからだと思います」

    これはコミュニケーションを教えることを仕事とする私も
    うっかり見逃して来た視点でした。

    取るに足らない話なのに親しみが生まれる

    実は自分を上手に語ることは、他人とつながり親しみを生むもととなっているのです。
    とくに気持ちが伝わって来る話は、相手との距離を一瞬で縮めます。

    私「昨日は京都の歯科医院に研修で朝早く家を出ましてね」
    相手「ええ」
    私「出かけにうちの家内が、今日はずいぶん早いねって言うんです」
    相手「はい」
    私「そうや、今日は京都の歯医者さんで研修やと言うとね」
    相手「ええ」
    私「歯医者に行くの! 保険証持った?って聞くんですよ」

    こんな取るに足らない何でもない話ですが、短い言葉でキャッチボールを行い、相手もしっかり相づちを返してくれると、お互いが同じイメージ、同じ気持ちを持つようになります。

    さらに感情が湧くストーリーだと、お互いの脳にドーパミンという快楽物質が出て、幸せな気持ちになります。
    これが雑談から親しみが生まれる理由なのです。

    自分を語らないと他人とのつながりが生まれない

    しかし、自分を語ることを恐がる人は、自分の話など誰も聞きたくはないし、面白くもないだろうという思い込みを持っています。
    日頃、様々な出来事に遭い、色々な物事を見聞きしても、それは外に向かって表現されることはなく、自分の中を素通りして忘れ去られて行くだけ。

    すると、他人との結びつきがとれなくなってしまいます。
    なんとももの悲しいお話ですが、これがその人の人間関係が寂しくなってしまう理由なのです。

    しかし教室でお話をしてもらいますと、みなさんいいお話を持っています。
    人に聞かせる話がない人などいないのです。
    冒頭のお話をして下さった方も、こちらから話を引き出すと、とても楽しいお話をして下さいました。

    会話はお金がかからない娯楽。お金では買えないエンターテイメント。
    だから会話を楽しめたら、人生がとても楽しくなるし、人ともすぐに仲良くなれます。

    相手が乗って来るとっておきの話し方

    こういう方は、次のようなことにチャレンジしてみて下さい。
    日々、あなたが遭遇する出来事。
    それを短い言葉で他人に伝えてみます。

    近所にあったラーメン屋が今日見るとなくなっていた。

    携帯電話のバッテリーがもたなくなって来た。

    うちの近所にもタピオカの専門店ができた。

    みんなこんなありふれたことを話題にして、会話を楽しんでいるのです。
    価値がないとか、誰も聞きたくはないだろうとは考えずに、チャレンジしてみて下さい。

    ここで重要なアドバイス。

    近所にあったラーメン屋が今日見るとなくなっていた・・・ので私は「びっくりした」のか「悲しかった」のか。
    はっきり自分の気持ちを添えてみて下さい。

    すると相手はその先を聞きたくなります。
    どうしてびっくりしたのか。
    どうして悲しくなったのか。

    話に気持ちが加わると、それはもう物語りでありドラマです。
    もし相手がその先を待っている顔をしていたら、「実はね・・・」と物語を先へと進めます。

    相手の人はきっとあなたの話を楽しんでくれるでしょう。
    そして何よりあなた自身が楽しい気分になれるはずです。

    それは気持ちを表現したから。
    あなたが人生の目的をひとつ達成したから、心が温かくなったのです。

    まずはあなたのことをわかってくれそうな人を見つけて、最近の出来事を短くていいのでお話してみて下さい。
    人とのつながりを感じると心が温かくなり、人間関係が寂しく感じることが少なくなって行くでしょう。

    コミュニケーション、ここを変えたら寂しい人間関係が一日で温かくなる:まとめ

    1. 自分を伝えないと人は他人とつながりを持てない
    2. 伝える内容は取るに足らないことでかまわない
    3. 自分の話のオチはいつも「びっくりした」「困った」など気持ちで締めくくる
    4. 気持ちを表現すると他人とのつながりが強くなる
    5. 何でもない話を他人にする勇気を持つ

     

    温かな人間関係をつくるコミュニケーションをマスターするなら
    仕事の話ならできるけど仕事を離れると話に困る人!これで解決

    仕事の話ならできるけど仕事を離れると話に困る人!これで解決

    山田賢一は不動産屋で働く32歳。
    今日も彼と同年代に見える女性三木聖子を車に乗せて、目ぼしい物件を一件一件案内していた。

    「この町は最近インスタで芸能人が紹介してから、人気になっているんですよ」
    「へえ!誰?」
    「美剣流也です」
    「みつるぎりゅうや?・・・あ!あの!」

    賢一はお客とのコミュニケーションで困ったことはない。
    一度の接客では二時間ほどお客を案内するが、 会話はとぎれたことはない。

    ところが、ある日の昼下がり。

    彼が一人遅いランチをカフェのカウンターで食べていたら、少し前に彼の横に座った女性が突然彼に話しかけて来た。

    「あら、山田さん?先日お世話になった三木です。偶然ですね。いまお昼ですか」
    今日は休日なのか、聖子は洗いざらしたデニムに刺繍の入った白のブラウスをモデルのように着こなしていた。
    ふいをつかれた彼は慌てて返事をした。
    「あ!はい、あの時はありがとうございました」
    「すいません、ぜんぜん気づかなくて。お隣に座ってしまいました」
    「いいえ、こちらこそすいません。ぼんやりしていて」

    しばらくは賢一が紹介したマンションの住み心地について話は続いたが、それもすぐに話題が尽きてしまって、気まずい空気が流れた。

    「山田さんって、ふだんはあまりお話なさらない方なんですね」
    驚いた様子で聖子が尋ねた。
    「はあ、どうも申し訳ありません。自分は仕事の話ならいくらでもできるんですけど」
    「そうですか。くつろいでいらっしゃるところにいきなり申し訳ありませんでした」
    聖子は少し寂しげな色を瞳に浮かべて、席を立っていった。

    カフェからの帰り、賢一は車のハンドルを握りながら、自己嫌悪感と闘っていた。
    自分は決して話が下手なわけではない。
    ただ、仕事以外の話が苦手なだけなんだ。
    見た目も悪くない彼だが、これまでの32年間で付き合った女性は2人だけ。
    それも三か月以内に自然消滅する儚い恋の経験しかないことも、彼の秘められたコンプレックスでもあった。

    仕事以外の話題を持っていない戸惑い

    この賢一のような戸惑いを持つ人は多いものです。
    仕事という話題を失うととたんに会話に困るということは、仕事以外の話題を何も持ってはいないということになります。

    仕事の会話というのは、話題も決まっていて相手に対する質問も定型文がありますから、あまり頭脳を使う必要もない楽な会話です。

    こういう方には、五感を刺激して脳を活性化する意識を持つことをお勧めします。
    目で見たもの、耳で聞いたもの、肌で感じたもの、匂いや味から得られる感覚を話題にするのです。

    とくに視覚や肌の感覚で感じたものは、いい話題になります。
    「もう秋の雲ですね(冬の雲ですね)」
    「夕暮れが早くなりましたね」
    「このビル、一週間で解体がすんでしまいましたね」
    目に見えるものに意識を向ければ、話題にすることもむずかしくはありません。

    次は肌の感覚です。肌は気温や湿度などを敏感に感じ取ってくれます。
    「寒くなって来ましたね(温かくなって来ましたね)」
    「梅雨になってじめっとしますね」
    「日差しが痛いぐらいですね」

    そして「秋の雲を見ると、私・・・」
    「ビルの解体が一週間ですんでしまうのを見て、私・・・」
    「寒くなってきたので、私・・・」
    というように、ちょっとした話題から自分の話へとつなげていきます。

    例えば
    「秋の雲を見ると、バイクに乗りたくなりますね」
    「ビルの解体があっという間に進んだので、解体するところを見逃してしまいました。私、ビルが壊されて行くのを見るのがたまらなく好きでして」
    「寒くなって来たので、昨日早速コタツを出しました。コタツ好きなんですよ」

    と自分の感じ方を伝えます。
    そうすると相手もそのイメージを思い描くことができて、そこから質問やそれに関する相手の話を語ってくれたりするので、会話がはずむのです。

    目で見る、耳で聞く、肌で感じるものはそこにいる人の間では共通の話題。
    そこから自分のエピソードにつなげれば、相手も違和感なく話に入って行けるというわけです。
    感じたこと → 自分のエピソードへの展開ができるようになると、会話には困らなくなるでしょう。

    つまり一人の人間として思うことや感じることを話す力をつければ、仕事を離れても人間らしい会話ができるということです。
    ぜひお試しくださいませ。


    あの日の失敗から半年。
    山田賢一はあの町のあのカフェで聖子を待っていた。
    そう、二人はひょんなことから再会し、付き合うようになっていたのだ。

    「ごめんなさい、遅刻しちゃって」と笑顔で謝る聖子に
    「いいよ、僕も今来たところだから」と賢一は明るく返し、半分に減ったコーヒーカップを慌てて口に持っていった。

    「無理しちゃって」
    「へへへ。外は寒かったでしょ」
    「そうね、もう十一月だもんね」
    「うちの近所の桜の木も、もう紅葉がはじまってて赤くなっていたよ」
    「へー、そんな感性あったんだ、ケンちゃん」
    「もう少しで俳句を詠むところだった」
    「あははは、ケンちゃんってこんなに面白かったっけ」
    「ああ、聖子が付き合ってくれたお陰かな」
    「もー、照れるから」

    聖子の顔が喜びではじけるのを見ながら「ま、そういうことにしておこう」と賢一は心の中で首をすくめた。
    この数カ月、土曜日は仕事が忙しいと言って会うのは夜だけにしてきた。

    しかし、その時間に実はコミュニケーションを習いに行っていたことは、しばらくは秘密にしておこうと思うのだった。

    仕事の話ならできるけど仕事を離れると話に困る人:まとめ

    1. 仕事の話というのは話題も決まっていて、あまり頭を使う必要はない簡単な会話
    2. 目で見たもの、耳で聞いたもの、肌で感じたもの、匂いや味から得られる感覚を話題にする
    3. 動それはその場にいる二人には共通の話題
    4. 「朝晩は冷え込んで来ましたね」と言葉を投げかけ、相手が「そうですね」と返事しやすくする
    5. 「寒くなって来たので私・・・」という流れで自分のエピソードを短く話す
    6. するとお互いにイメージが広がり、気持ちを感じることができるので、話が広がりやすくなる

     

    温かな人間関係をつくるコミュニケーションをマスターするなら
    脳科学が解明した一緒にいて楽しい人の話し方

    脳科学が解明した一緒にいて楽しい人の話し方

    最近、大変有能なスキルを持つ生徒さまが、私の講座を受けた後、脳科学にまつわる外国の文献を調べて下さいました。
    そして私の教えていることが、脳科学の面からも実証されていると教えて下さったのです。

    脳科学が解明した会話の秘密

    私が教室で教えているのは次のようなことです。

    • 話し手が言葉の切れ目がなく間を空けずに話すと、聞き手は映像を浮かべることができない。
    • すると、そのストーリーの意味を飲み込むのがやっとになる。
    • あまりに長い話になると、もう言葉が耳に入らなくなり、何も伝わらなくなる。

    例をあげると次のような話し方になります。
    「老舗って言われている寿司屋に行ったんだけど本当に建物が古くてしかも入り口が小さな引き戸になっていてそれを思い切って開けるとそこの大将と目が合ってしまったんだ」

    こんなふうに話をされると、聞き手にはただ言葉の意味だけが届くという結果になります。
    この状況を、生徒さまが紹介して下さった脳科学の文献ではこう説明されています。

    私の要約でお読み下さい。
    言葉の切れ目がなく間を空けずに話す人は多い。
    その話を聞く人の脳では、イメージが湧かないために、言葉がただの情報として処理されてしまう。
    この時、主に働いているのは、脳の左側にあるブローカ領域とウェルニッケ領域で、ここでは音声を言葉に置き直し、その意味を理解する働きをしている。
    聞き手の脳にはただ情報がインプットされるだけで、他の脳領域との連動が起こらない。
    すると感情が湧かず、会話の広がりは期待できない。

    短く切って間をうまく使うと、聞き手の脳全体が働きだす

    私が教室で教えているのは、短い言葉で切って、間を空け、聞き手に相づちを打たせるように話すことです。
    それは次のように使います。

    「老舗って言われている寿司屋に行ったのよ」
    「へー」
    「それがね本当に建物が古いの」
    「そうなんだ」
    「しかも入り口が小さな引き戸になっていてね」
    「うん」
    「それを開けるとね」
    「うん」
    「そこの大将と目が合ってしまったんだ」
    「うわー。怖かったでしょう」

    短い言葉で伝えてもらうと、その場面が脳裏に浮かびやすくなります。
    さらにちょうどいい「間」が、想像を促すいい暇(いとま)になるのです。
    映像が浮かぶことで、聞き手はまるで自分がその出来事を体験しているかのような気分になります。
    それはまるで映画やテレビを見ているかのようです。

    脳が同期する!

    生徒さまが下さった文献には、このことが次のように書いてありました。
    また私の要約でお読み下さい。

    このような伝え方をしてもらえると、聞き手の脳内では言語処理の部分だけではなく、様々な領域が働き出す。

    聞き手は、その話を情報として処理するのではなく、目の前で繰り広げられている出来事を、その目で見て、その耳で聞くかのようにその話を聞くことができる。
    まさに話し手の体験を自分もしているかのような状態になる。

    脳の活動を調べると、「それがね本当に建物が古いの」と言われたところでは、聞き手の感覚皮質が活性化する。
    「しかも入り口が小さな引き戸になっていてね」「それを開けると」と言われたところでは、聞き手の運動皮質が活性化されていた。

    聞き手はただ話を聞いているのではなく、自分の体を動かしているかのような状態であると言える。
    聞き手は話し手が経験したのと同じ感覚を経験していたのだ!

    この時、話し手の脳と聞き手の脳は同じ領域を使っていて、二人の脳は同期している!
    これはニューラルカップリングと呼ばれるものだ。

    さらに効果的な間を取ることにより、聞き手は話の次の展開を予測するようになる。
    これが話し手のストーリーをより深く理解できることにつながる。

    また、ストーリーが感情的に盛り上がる場面では、‘幸せホルモン’であるドーパミンも分泌されることがわかっている

    なんという衝撃でしょう。

    短く切って効果的な間を使うことで、互いの脳が同期するなんて!
    別々の存在である人間が、コミュニケーションを使って1つになることができるのです。

    これこそが人が一緒にいて楽しくなるプロセス!

    さらに共感することでも、脳の同期が起こることが発見されています。
    互いが同じイメージ、同じ気持ちになろうとすることで、脳が共鳴し、互いを結びつけます。
    人はこうしてつながり合い、親しみを増すようにできているようです。

    こうなると話がうまい人とは、他人とつながり合い、親しみや愛情を深める力が強い人であると言えます。
    ぜひ多くの方にこのことを知って頂きたいと思います。

    脳科学を使用して会話で共感を生み出す方法

    生徒さまが執筆くださったブログ、ぜひこちらからご覧くださいませ。 ちなみに全文、英文です!

    コミュニケーションドラマ 飲み会でグループの中に溶け込めない人もこれで解決

    コミュニケーションドラマ 飲み会でグループの中に溶け込めない人もこれで解決

    飲み会が多くなるこの季節。
    楽しみな人が多い中で、このシーズンを憂鬱な気持ちで迎える人たちもいます。
    それは大人数の中にうまく溶け込めない方々。 これもむずかしいコミュニケーションの1つです。

    複数人の中で雰囲気に溶け込めず会話に困る

    今日の主人公の場合は、状況がもう少し深刻です。
    彼は和歌山にある中堅メーカーの人事部に務める三十代の男性。
    十二月になると来年度に入社予定の学生を集めて懇親会が開かれるのです。

    人事部からも何人かがこの懇親会に出席を要請されます。
    係長である彼が出席しないわけにはいきません。
    1つのテーブルに8名ほどが座り、会社の人間と学生が半々に分かれて会食をします。

    しかし相手はまだ学生。いったい何を話したらいいのか皆目見当がつきません。
    「ご出身はどちら?」「京都です」「ああ、そうですか」
    「部活は何かしてましたか?」「ウインドサーフィンのサークルに入ってました」「私はやったことないので、ちょっと・・・」
    こんな感じで会話も全くはずみません。

    誰かが話を振ってくれたら何とかなるのですが、テーブルの会話はいつしか数名ずつに分かれて、彼はひとりポツンとするポツン君になるのでした。

    複数人の中でのコミュニケーションは、最高のギャラリーを目指すとうまく行く

    すると翌日、役員に呼び出されて「昨日はぜんぜん話をしてなかったじゃないか。せっかくうちに入社してくれた人が不安になったらどうする!」とお叱りを受けたのです。
    これはまずい。
    そこで彼は一念発起。妻とも相談の上で、コミュニケーション専門のスクールに入会をしました。

    そこではいい話題を思いつく会話の瞬発力や、絵が浮かぶように伝える話し方、知らない話題への対応力、相手がつい話をしてしまう聞くスキルなどを学びました。

    そして彼のコミュニケーションを大きく変えたのが、グループの中での会話。
    グループの中では、自分の話で輪の中に入ろうとせず、最高のギャラリーを目指せというもの。
    いい反応をすることが、グループの会話を盛り上げるのだとレクチャーを受けました。

    まさか、そんな方法があるなんて! 驚きのスキルでした。

    そしてついに、今年もあの来年度入社予定者との懇親会がやって来ました。
    今年の彼はもう去年までのコミュニケーション下手ではありません。
    懇親会を乗り切るスキルを手に入れたのですから。

    懇親会がはじまりました。
    テーブルの中の誰かが話を始めると、彼は「へー!」とか「おお!」といい反応をしました。
    すると、話し手は自然と彼に視線を向けて話すようになったのです。

    話し手から話を振られることもしばしば。
    いい反応をしてくれる人には、誰もがつい話を振りたくなります。
    彼は話題の中心となる喜びも初めて体験できました。

    ささやかですが、「妻が怖い話」で笑いも取りました。

    今年、彼の隣に座ったのはマレーシアからの留学生です。
    留学生もおとなしいタイプで、そのグループの会話に入れない様子。
    去年までならそんなことまで気が回らなかったはずの彼。
    しかし彼は変わりました。
    留学生に話しかけてみました。

    彼「ふだんはどんなことをして過ごしているの?」
    留「筋トレが好きです」
    彼「おっ!体鍛えているんだ」
    留「家でトレーニングしています」
    彼「家で!お金もかからないね」
    留「そうなんです。私、日本の納豆も食べられるようになりました。あれ、安いから」
    彼「日本になじんでいるねー」
    留「はい。会社に入ったら、色々と相談させて下さい」
    彼「もちろん!」

    おおおおお!憧れのとぎれない会話だ。
    しかも新入社員から頼られている。
    この成果を妻に早く知らさねば。
    トイレに行くふりをして「新入社員と会話ばっちり」とLine。
    妻からハートマーク入りのスタンプがすぐに返って来ました。

    また一人、コミュニケーションの苦手意識を拭い去り、会話を楽しめる人が増えました。

    「懇親会ってけっこう楽しい♪」
    彼は妻にそう報告をしたのです。

    飲み会での会話。グループの中でのコミュニケーション解決のまとめ

    1. 大勢の中に自然に溶け込むには、まず話している人をしっかり見ること
    2. 自分が話すより、いい反応を心がけ、話し手が話しやすい雰囲気を作る
    3. いい反応をしていると、必ず自分に話が振られる
    4. 話が振られたらオープンになって、答えにいくつか情報を加えて話がふくらむように心がける

     

    温かな人間関係をつくるコミュニケーションをマスターするなら
    婚活がうまく行かない男性必見!男友達がカギになるかも?

    婚活がうまく行かない男性必見!男友達がカギになるかも?

    こんにちは、梶村操です。

    婚活ってしんどいんですよね。

    結婚相談所であっさり素敵な女性と出会ってあっという間に結婚。
    なんてことができる人は、おそらくもともと婚活しなくても、女性と出会うことができたのでしょう。

    「2回お見合いしたんですけど全然ダメで」
    とものすごーく落ち込んでいらっしゃる方にもよくお会いするので、お伝えしておきます。

    婚活を成功させたくて教室へお越しになる男性の平均は、

    • お見合い回数かれこれ50回以上(100回以上もザラ)
    • ほぼ毎週末がお見合いで一日にトリプルブッキングもある
    • お見合い初日でお断りを受ける確率が80%くらい
    • 次につながっても2~3回目のデートでお断りを受けてしまう

    という方がほとんどです。
    2回お見合いして2回お断りを受けるというのは、まあ、そういうものよね、というまだ軽いほうの数字かも。

    とはいえショックなお気持ちは重々お察しいたします。
    その日のためにお店を選び、
    メールでやりとりを重ね、
    プロフィールに再度目を通して、
    気持ちと外見を整えて「今度こそ!」と家を出るわけですもんね。

    女性と会う→会話をはずませようと頑張る→たった1回でお断りを受ける。
    というダメージは計り知れません。

    その時間と努力が無駄になったじゃないか。
    と感じてしまうのも無理はないかと思います。

    ちょっとずつお役に立てるようなコラムを書きますから、美味しいコーヒーでも入れて続きをお読みくださいませ。

    婚活を成功させるのは、男友達を大事にできる人

    婚活は結局、全ての人間関係の一部にすぎません。

    女性と「だけ」うまくいく。
    というコミュニケーションの方法は存在しないんじゃないでしょうか。

    今回のご提案は、
    『男友達を大事にする』

    あ、ここで「男友達もいねーんだよ」と
    心の中でつぶやいたあなた。
    大丈夫。
    そこもなんとか考えますのでどうか最後まで読んでね。

    同性の友人は、恋人と同じくらい大事です。
    男友達と楽しむ力があるかどうかが婚活を大きく左右します。

    男同士で盛り上がる話題と、男女で楽しめる話題って違うじゃないですか。

    それはちょっと(だいぶでも可)エッチな話だったり、女なんてウソつきだ!と嘆いてみたり、課長のアホー!と職場のグチを言ってみたり。

    そんな素直で正直な気持ちを遠慮なく吐き出せる場所を持っておいてほしいのです。

    そして男同士は励まし合える。
    「フラれちゃったよー」
    と泣きついたときに、
    「よし!飲みにいこう!」
    と言ってくれる人がいると本当に支えになります。

    婚活がうまくいった生徒さんたちも教室で、男同士、お友達になっている人がとても多かったです。

    仲間で一緒に婚活パーティに参加し、誰かがうまくいけばお祝いし、誰かがフラれれば飲みに行く、カラオケに行く。

    お互いにお互いのことを気遣い、相手を励ましたり励まされたりという人間関係を持てることそのものが、男性の魅力になり得るのです。

    男友達をつくろう大作戦

    もしいま、腹を割って話せる男友達がいないのなら、婚活と同時に、少しずつ男友達を作る努力をはじめてみてください。

    婚活パーティにいって目ぼしい女性がいなければ、男性と会話して帰ってきてください。

    「今日は女性がずいぶん少ないですよね」
    「なんか初対面て苦手なんですよね」
    「なかなか会話ってはずまなくないですか」

    そんなふうに話しかければOKです。

    私の生徒さんたちは実際に、この方法で婚活パーティで出会った男性とお友達になり、合コンに呼んでもらったり一緒に飲みに行ったりして良い友人を持った人もいます。

    遠慮せず笑いあえる。ちょっと下品なことも言葉にできる。
    そんな場所を持ってみてください。
    きっと婚活の近道になります。

    婚活における、男友達がいることのメリット

    • 正直な表現ができるようになる
    • その習慣ができることで、女性に素直な好意を表現できるようになる
    • 相手を気遣い思いやる人間性ができる

    婚活に本気の男性のみなさまは、ぜひ男友達にも意識を向けてみてください。 好きな女性ができたときも、フラれたときも、 その人たちを頼って呼び出してたくさん話を聞いてもらいましょう。

    人とかかわりを持とう。 というその姿勢が、女性にも魅力的に映ることをお約束します。

    一緒にいて楽しい人になれる!誰も気づかなかった話の聞き方

    一緒にいて楽しい人になれる!誰も気づかなかった話の聞き方

    こちらはコラム「あなたの話はつまらないと言われてしまう理由」の続編です。

    一緒にいても楽しくないと他人に感じさせる理由。
    それは話し方、伝え方以外にももう1つあります。

    一緒にいて楽しい人は、自分の話をする時に、自分の体験を相手にも同じように感じさせようとすると、先のコラムでお話しをしました。

    実は、相手の話を聞く時も同じ法則が働くのです。

    一緒にいて楽しい人は、相手の話す内容を自分も体験する意思を持って話を聞きます。
    相手にしてみますと、自分の話す世界に入って来てくれて、自分の感じたことを同じように感じてくれて、気持ちをわかってくれる人に、大きな親しみや好意を感じるのは当然のことでしょう。

    聞き上手は相手の話す世界に入って行く

    聞き上手が人知れずその内部で行っていること。
    それは相手の話を想像しながら聞くことです。

    相手が「三連休どこにも行ってないよ」と言ったら、その姿を想像します。
    まるで自分が連休中ずっと家の中にいる気分になるのです。
    すると相手が家の中でゴロゴロしていたり、スマホをいじっている場面が浮かんで来ます。

    その場面を想像の中で体験すると、
    「それはつまんなかったね」とか「ついダラダラするよね」などと言う共感の言葉が生まれます。

    さらにその想像から話をふくらませて、
    「じゃ、着替えてないんじゃないの?」とか「いいもの食べてないんじゃないの?」などと聞いてくれます。

    すると相手は「あ!自分と同じイメージを描いてくれた。気持ちもわかってくれた」と感じます。
    二人が同じ場面を思い描き、気持ちも共有すると、特別に楽しい話ではなくても自然と笑顔が浮ぶのです。
    面白いことに、二人が同じ世界を共有できると、人は喜びを感じるもの。

    一緒にいて楽しい人って、こんなところに理由があったのですね。

    話を聞くのが苦手な人が話を逸らす理由

    話を聞くのが苦手な人は、相手の話す場面を想像せず情報へと思考を走らせるので、相手の思い描く世界とは逸れたところに話を持って行きます。

    例えば「高速道路はすごく渋滞していたみたいですよ」とか「ディズニーランドでは6時間待ちのアトラクションもあったみたいです」などと話を違う方向に向けてしまうのです。
    また「私は温泉に行きましたよ」などと自分の話をはじめてしまう人もいます。

    相手は、自分の話す世界とは違うところに行ってしまったな。寂しいなと感じます。
    二人が別々のイメージ、別々の気持ちでいるのですから、楽しい気持ちにはなりません。
    一緒にいても相手につまらない思いをさせてしまう人とは、無意識にこういうことをしているのです。

    コミュニケーションがうまい人が、その内部でしていることは全く表に見えませんから、話が苦手な人がその秘訣を学ぶことはできません。
    これが口下手、雑談下手がなかなか直らない理由なのでしょう。

    相づちが二人をつなぐ

    ここで重要なコミュニケーションツールが相づちです。

    相づちは一見、大した役割を果たしていないように見えます。
    だからコミュニケーションが苦手な人ほど、人の話に相づちをあまり打ちません。
    相手の話を想像しようとしていないので、気持ちが湧かないのでしょう。

    さらに、自分が話す時は相手に相づちを打つ時間を与えていないのです。
    このようなことが理由で、コミュニケーションが苦手な人の会話には、相づちがあまり生まれません。

    しかし、この相づちが互いを繋ぎ、同じ気持ち、同じイメージを思い描く大事な役割を果たしています。
    相づちを打つことで、相手は自分が受け入れてもらえていると安心できます。

    すると相手には新しいイメージがパッと浮かんで来て、話が広がります。
    面白いことに相づちを打った聞き手にも、聞いてみたこと、話してみたいことがどんどん浮かぶのです。

    誰かの話を聞く時は、まず想像力を働かせ、その世界に入り込み、
    目の前でその出来事が起こっているかのような気持ちになってみましょう。

    思わずいい相づちが飛び出て来たら、聞く力がついたと思って間違いないでしょう。

    居心地のいい人の話を聞く姿勢:まとめ

    1. 人の話を聞く時は、まず想像する
    2. その想像の中心には必ず相手自身を据える
    3. 時には自分がそれを体験しているかのような気持ちになる
    4. 自然に言葉が漏れ出て来たら、それが相づち
    5. 話を聞く時はしっかり相づちを打つと意識する

     

    温かな人間関係をつくるコミュニケーションをマスターするなら
    あなたの話はつまらないと言われてしまう理由

    あなたの話はつまらないと言われてしまう理由

    最近、二人の男性から
    「女性から一緒にいてもつまらないからもう会わないでおきましょう」
    と言われましたという嘆きを聞きました。

    一人は女性と付き合って一年になるという三十代前半の方。
    もう一人は四十代前半で、見合いで真剣交際中だった方。
    お二人とも女性との結婚を夢見ていたとのことで、その胸の内にある苦しみを思うと、何とかしてあげたくなります。

    彼ら以外にも、「一緒にいても楽しくない」という理由で友達ができにくい人、彼氏彼女ができない人、家庭が暗くなってしまう人、職場の飲み会に呼んでもらえない人など、不遇な目に遭っている方がたくさんいらっしゃるはずです。

    話をする時はあなたが見たシーン、感じた気持ちを相手も体験できるように意識

    私はコミュニケーションに携わってもう31年になります。
    ずっと長く考えて来て、こう考えるようになりました。

    一緒にいて楽しい人と感じてもらうためには、必ずしも面白い話が必要なわけではない。
    それよりも、その人が見たり聞いたりしたことを、こちらもそのまま体験できるように伝えてくれることが、一緒にいて楽しい人の大事な条件ではないのか。

    その人の体験を、そこにいる人々と分かち合えるような話し方。
    これこそが一緒にいて居心地のいい人の持つ力なのだと確信できるようになりました。

    例えば、
    「老舗って言われている寿司屋に行ったんだけど、本当に建物が古くてしかも入り口が小さな引き戸になっていてそれを思い切って開けるとそこの大将と目が合ってしまったんだ」
    という話をする時。

    話が苦手な人は、この例のように一気に全てを話してしまいます。
    あとはあなたがうまく理解して、というお任せの姿勢です。
    恐らくは、自分の体験を他人と分かち合うことなど、思ったことはないはずです。

    これではただ情報が伝わるだけで、相手に自分が見たり聞いたりしたことを、体験をしてもらうことはできないのです。

    短い言葉で間を使い、相手の相づちを引き出しながら話す

    話がうまい人は、同じ話をする時に、相手に自分が見たものを同じように見てもらおうとします。
    体験の共有ですね。

    それはこんなふうに語られます。
    言葉が短く、間をゆっくり取りながら話すのが特徴です。
    相手に相づちを意識して打たせていることに注目して下さい。

    「老舗って言われている寿司屋に行ったのよ」
    「へー」
    「それがね本当に建物が古いの」
    「そうなんだ」
    「しかも入り口が小さな引き戸になっていてね」
    「うん」
    「それを開けるとね」
    「うん」
    「そこの大将と目が合ってしまったんだ」
    「うわー。怖かったでしょう」

    短い言葉で伝えてもらうと、その場面が脳裏に浮かびやすくなります。
    さらにちょうどいい「間」が、想像を促すいい暇になるのです。
    映像が浮かぶことで、相手はまるで自分がその出来事を体験しているかのような気分になります。
    それはまるで映画やテレビを見ているかのようです。

    相手の脳裏には古い建物が浮かび、次に引き戸が見えて、まるで自分がその老舗の寿司屋の前にいるようです。

    そして引き戸を開ける。
    緊張の一瞬を感じます・・・これが話を体験するということです。
    そこで「そこの大将と目が合ってしまったんだ」と言われる。
    正面に大将の顔がバッと出て来る!

    聞き手は思わず「うわー!」と声を発します。
    それがこの話を体験しながら聞いている証拠です。
    話がうまい人は聞き手から「まるで映画を見ているように絵が浮かぶ」と言われるのは、こういったことが理由です。

    面白いことに、イメージを共有し、同じ気持ちを感じると、互いに笑いがもれます。
    この時、人は楽しいとも幸せとも感じるのです。

    もちろん全ての話をこの形で伝えることはしなくていいです。
    面白かった、びっくりした、困ったなど自分の体験を相手と共有したいと思った時に使ってみて下さい。

    コミュニケーションとは相手と1つになること

    一緒にいて楽しいと感じられない人は、この体験の共有、気持ちの共有ができないのです。
    だから話をしていても、自分と相手の距離が遠くに感じます。

    自分は話が面白くないな。
    友人や恋人ができにくいなと感じる人は、ぜひ自分が体験したことを相手も想像し、感情移入できるように話す練習をしてみましょう。

    同じ体験、同じ気持ちになれたら、あなたも一緒にいて楽しい人です。
    何より自分自身が一番楽しい思いができますので、努力のしがいがありますよ。

    一緒にいてもつまらないと言われてしまう人へのアドバイス・まとめ

    1. 自分が見たり聞いたりしたことを、他人と分かち合う気持ちを持つ
    2. 一場面、一場面ごとに短い言葉で伝える
    3. 間を置くことで相手は想像しやすくなる
    4. 相手の相づちを待って次の言葉に移る

     

    温かな人間関係をつくるコミュニケーションをマスターするなら