好かれる人は雑談がうまい(三笠書房)出版記念コラム

「好かれる人は雑談がうまい」という本を三笠書房から出版いたしました。
それを記念しまして、この本の中で皆様に喜んで頂けそうなところを
一部抜粋しまして、お届けいたします。

「噂の真相」をリサーチしてみる

世間の噂と言うものがあります。
「父の日のプレゼント代は母の日の半額」
「結婚前に可愛かった妻は、結婚後すぐに恐くなり出産を経て鬼嫁に変貌する」
「バレンタインデーの義理チョコを選ぶ時間は一個5秒」

ネットや人々の口を通じて流布されているさまざまな噂。もし当事者に出会ったら、これらは必ず話題にして事の真偽をはっきりさせておくべきでしょう。
その話は、あなたの特ダネとしていい話題になるはずです。

「父の日のプレゼント代は母の日の半額」なのか?

父の日が近づいて来たら、色々な人に「お父さんに父の日のプレゼントする?」と
話を向けてみます。ほとんどの人が「します」と答えるでしょう。

そこですかさず

「母の日と比べると、父の日のプレゼント代は安いの?それとも一緒?」

と聞いてみましょう。いい話がたくさん聞けますよ。

「お父さんにプレゼントあげても、ちっとも喜ばないし、
使わないし、あげ甲斐がないのよ。
お母さんとは一緒に買いに行くし、とても喜んでくれるから力が入ります」

と悲しい物語に出会うことも。ああ、お父さん、本当は嬉しいくせになんたる態度。
男の悲しい性が伝わって来ます。これも秀逸な話題となります。

ついでに父親である本人にも話をぶつけてみましょう。
「父の日にプレゼントもらいましたか?」
「母の日と比べて違いなど感じますか?」

すると人それぞれのエピソードを聞かせてもらえて、びっくりするやら感激するやら。
人間って面白いなって思えるでしょう。

群馬、栃木の人同氏は、互いを本当はどう思っているのか

群馬、栃木、茨城の確執を当事者に聞いてみる

私は関西人です。関東の人々の感覚には疎いところがあります。
ちょうどテレビで「群馬県人、栃木県人、茨城県人のライバル意識」という話をしていたので、
東京でセミナーを開いた時に当事者に話をぶつけてみました。

もちろんみなさん洒落で語っていらっしゃるので、怒らないで聞いて下さい。
群馬の方に「栃木県の人のことをどう思っているのですか」と尋ねると、
「私たちは埼玉の方を見て暮らしているので、
正直な話、栃木県のことは眼中にありません。
いつかは埼玉に出てやると心に決めて生きています」とのお返事。

栃木の方も「私たちも群馬のことを考えたことはないです。
栃木から群馬に行く道路もありませんし」と。

ちなみに両県に通じる道路はちゃんとありました。
そして両県人とも、いきなり東京に住むことは畏れ多くて考えられないとも語っていました。
まずは埼玉で都会に馴染みたいと言う夢を持っているらしいのです。

栃木の方に「栃木でも満員電車ってあるのですか」と聞くと、
心外という表情で「ありますよ!」とおっしゃるので、
「満員電車って、どれくらいの混み具合ですか」と重ねて聞いてみました。

すると「席が全部埋まっていて、立っている人がちらほらといる感じです」とのお言葉。
これには傍観していた東京の方が吹き出してしまいました。

「それはすいている電車でしょ」と思わず突っ込みが入りました。
すると「えーっ!」とのけぞる栃木県人。

ネタはテレビと同じでも、出て来る話はぜんぜん別もの。
新鮮で活きのいい話ばかりです。

重ねてお伝えしますが、どの方も半分はジョーク。
会話を楽しむための小ネタのおつもりで話して下さいました。

 

今度ネットなどで気になるニュースを見つけたら、
当事者に必ず話を向けてみましょう。
その場で話が盛り上がることに加えて、そこで耳にした話が明日のいいネタになることをお約束します。

雑談のヒント

世間の噂に耳を傾け、当事者に会ったら聞いてみる

こんな噂の真偽はいかに
〇 広島の人に「広島焼き」と言うと注意される
〇 料理人は漫画「美味しんぼ」を必ず読んでいる
〇 医者は健康診断を受けていない

好かれる人は雑談がうまい(三笠書房)出版記念コラム:まとめ

  1. 世間の噂を耳にしたら、それを当事者に聞く習慣をつける
  2. 「父の日のプレゼント予算は母の日に比べて半額って本当?」というように
  3. すると人それぞれ、様々な考え、エピソードがあることがわかる
  4. その場で話が盛り上がる
  5. 明日の雑談に使えるいい話題となる