ただ「そうですね」と言える人は人間関係がうまくいく

どこに行ってもいい人間関係に恵まれる人がいます。
傍から見ていても他人と何ら変わらないことをしているのに、わずかの間に様々な人たちとコミュニケーションの輪を作っている。
この人のコミュニケーションには、凡人とは異なる秘密があるはず。
それを解き明かして、多くの方に幸せになって頂きたい。

そんな願いを込めて作りました「毎日使おう!人を幸せにする素敵な言葉」

今日のテーマは「そうですね」と自然に言える思いやり。

「そうですね」の言葉が作る共感の輪

「そうですねぐらい誰だって言えますよ」とあなたも思ったことでしょう。
おそらくそれは、相手の言葉に納得した時のことを想像して言っているのではありませんか?
実は相手の思いをくみ取って、素直に「そうですね」って言うのはなかなかむずかしいものなのです。

例えば、誰かに「今日は寒いですね」って言われたけど、自分の感覚としては寒くない時などはどうですか?

「今日は寒いですね」
「そうですか?自分は暑がりの方なので(北国の生まれなのでetc)、これぐらいは寒くありませんけど」なんてつい言ってしまいがちなのが人間です。

会話とは事実と正しいことを互いに言い合うこと。そんなふうに受け取っている人は多いものです。

でも、人が「今日はいいお天気ですね」「今日は寒いですね」「暑いですね」「雨ですね」と言う時、あなたの意見など求めているわけではないのです。
このことに気づかずに、つい自分の主張をしてしまうと、相手の人は寂しく感じて、あなたに距離を感じてしまいます。

人は心のつながりを求めて「いいお天気ですね」と言う

人が「今日はいいお天気ですね」とか「寒いですね」と言う時。
それはあなたとの心のつながりを求めていると受け取って下さい。

だから、その時あなたに求められているのは、「そうですね」と爽やかに言い、相手の気持ちを受けとめることなのです。

「今日はいいお天気ですね」「本当に♪」と。

これで相手は「自分の気持ちを受けとめてくれた。この人は良い人だ」と感じます。
これを共感と呼びます。
ここから親しみや信頼が生まれるというわけです。

妻は夫のこんなコミュニケーションにイラつく

私たちの身近でもこんなミスはいっぱい転がっています。

例えば、妻が朝「今日は寒いね」なんて言った時、
夫が「こんなので寒いって言っていたら、真冬はどうするんだい。こんなのまだ序の口だよ」などと正論を言うような場面、どの家庭でも時々ありそうですね。

これは、よくある夫婦のコミュニケーショントラブルへと発展します。

この時、妻の気持ちはとても寂しいものです。夫が心のつながりを拒否したわけですから。
驚く人もいるでしょうが、これが夫婦の間に小さな歪を作り、こんなことが積み重なって亀裂へとつながっていくのですから恐ろしいのです。

「今日は寒いね」と言われたら、よほど暑苦しい時でもない限り「そうだね」と言ってあげることが優しさなのです。
そして、それが「愛している」ということにつながります。

恋人ができない、婚活がうまくいかない、友人ができない、などという人にも同じことが言えますから、一度自分を振り返ってみるのもいいでしょう。

子供が親に語りかけて来た時はもっと大事です。

「このラーメン美味しいね」と言われた時に、「お父さんはもっと美味しいラーメン食ったことがあるぞ」なんて言うのも、子供に寂しい思いをさせます。
余計なことなど言わないで、「ほんとだね、美味しいね」と子の言葉を受けとめてあげるのが、愛というものです。

ただ相手の言葉に反応して事実や正論を言っていればいいと、ぼんやり生きている人は人間関係を悪くしがちです。
人間は他人に対する期待と不安を持っています。
その気持ちを知り、うまく対応できる人が人間関係を円満に、幸せに過ごすことができるのです。

自然な「そうですね」が言える人は人間関係がうまくいく:まとめ

  1. 人は心のつながりを求めて「いい天気ですね」「寒いですね」などと言葉を投げかける
  2. その時に「そうですね」と受けとめることで互いの心がつながる
  3. これこそが共感力
  4. 正論やあなたの意見はいらない
  5. 時に夫婦に隙間、子供の心に不安を形作るので要注意
  6. 人間関係に恵まれない気がする人は、自分自身のコミュニケーションを振り返ってみることをお勧めします