今日から新しく社会人になったみなさまへ

新社会人のみなさま、社会人一年生の初日をいかがお過ごしでしたか?
初めてのことでさぞやお疲れになったことでしょう。

「社会人の先輩に質問するとしたら、何を聞いてみたいですか?」

これは先月、私が教室にお出でになった新卒の方々にお聞きした質問です。
教室には社会人経験豊富な生徒さんがたくさんいらっしゃるのです。

「社外の先輩に話を聞けるチャンスなどなかなかないことですから、ぜひ聞いてみましょう」とお勧めしてみました。

あなたなら何と尋ねるでしょうか。

実は新卒の方の大半がこんな質問をされたのです。

「うまく仕事をさぼる方法を知りたい」
「手を抜くコツってありますか?」
「会社は希望すれば早く帰れますか?」
「有給休暇を上手にとる秘訣ってありますか?」

みなさんも似たようなことを尋ねたかもしれません。

そこで私は彼らに向かって、つい「ゆとり(世代)やねー」ってつぶやいてしまいました。
みなさんは自分のことをゆとりって言われるのが嫌だと聞いていたので、ちょっと後悔しましたが本音であることは確かです。

働く前から休むこと、手を抜くこと、さぼることを考えている人が会社にやって来るのです。
職場の先輩方としては迷惑この上ない話でしょう。

さて、この時私は教室の新卒さんにこんな話をしました。

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あなたはこれから会社に入って、もう一人のメンバーと二人一組のチームを組んで仕事をすると想像して下さい。

二人の稼ぎで事務所の家賃、電話、ネット、光熱費などを払います。
売上が多ければ給料も多く、
売上がなければ無給どころか経費まで自腹で払うことになります。

そんな時、あなたとチームを組む同僚が今のあなたと同じことを考えていたらどう感じますか?

「仕事でうまくさぼる方法を知りたい」
「手を抜くコツを教えてほしい」
「有給もとりたい、早く帰りたい」

おそらくあなたはこう叫ぶのではないでしょうか。

「ふざけんな!働けよ」

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そう、会社ってそういうとこなんです。

みんなで稼いで、そこから経費を払い、自分の給料を手にする。
誰かが稼いで自分の給料を払ってくれるのではなく、あなたが稼いで会社の経費や様々な人々の給料を払うのです。

一年目だからぼちぼち仕事を覚えて、いつか稼ぐ力をつけてね・・・なんていう会社はありません。
あなたが稼がなければ、会社は余分な給料を払う羽目になり、その分会社の利益が損なわれます。

働かず会社にぶら下がっている人が多ければ、どんな大企業だって倒産してしまいます。

あなたはこれから40年か、50年は働くでしょう。
年収が50万円違うだけでも、生涯年収にすると2、3千万円は軽く違って来ます。
100万円違えば、その差は4、5千万円!

その差は、仕事にかける情熱の分だけ大きく開きます。

人に何を問うか、己に何を問うか

昨年も私は新卒の方に同じ質問をしています。
その時、高校卒業予定の女性が教室で社会人の先輩にこんな質問をしていました。

「会社に入るまでの一ヶ月間で、私がしておいた方がいいと思うことを教えて下さい」

別の方はこんな質問をされていました。
「社会人になってどんな挫折をされましたか?それをどうやって乗り越えられましたか?」

このお二人は社会人一年間で大きく成長され、すでに職場でなくてはならない存在です。

人に何を問うか。
そして己に何を問うかで、人生の豊かさが変わる。
今日はあなたにこの言葉をお贈りしましょう。

社会人二日目の明日もまたあなたに素敵な出会いがありますように。

社会人になるとコミュニケーションの質が変わります

友人や知り合いとだけ話していれば良かった学生時代と違い、社会に出ると
年上の人、趣味や価値観が全く違う人ともコミュニケーションをとる必要が出て来ます。

そして子供のころ親や教師からさんざ言われた「知らない人と話してはいけません」の呪縛が解かれて、いきなり知らない人とコミュニケーションせねばならなくなります。

コミュニケーションを基礎から習いたいと思ったら、
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