話し方を習うべきタイプ

話し方教室に行って話し方を習うべきなのは、口下手な人だけとは限りません。

例えば夫婦の間の会話が少ない人、気持ちが遠のいている気がする人。
年頃の子供が口を利かなくなって困っている人。
職場で浮いた感じがしている人。
恋人としょっちゅう喧嘩になる人。
友人関係が長続きしない人。
人が離れて行ってしまう人。
特定の人としか関係を作れない人。
知らない人と関係を作るのが苦手な人。
年の離れた人、住む世界が違う人とは会話できない人・・・

数え上げたらキリがありません。
でもほとんどの人は、自分の話し方、コミュニケーションのとり方に問題があるとは思ってないのです。

彼らのほとんどは、

相手が悪い

と信じています。

妻が、夫がどうしようもない人だから仕方がない。
うちの子はおかしい。
職場の人たちはヘンだ。
向こうから歩み寄って来るべきだ。
世間のヤツらは自分のことをわかってない。

話し方やコミュニケーションに関しては自分の欠点、間違い、思い違いに気づくのは至難の業。
離婚、失業、解雇、友人の離反、部下の反抗、左遷、家族の離間、そんなアクシデントに遭遇して、大きなショックを受けて、ようやく人は自分の間違いに気づきます。
そして気づいた時には、大きなものを失っているのです。

中にはそんなアクシデントに遭遇しても、まだ「自分に問題はない。悪いのは相手」と信じている人もいっぱいいます。

例えばゴルフを習うとしましょう。
コーチの言う通りにスイングする。誰だってコーチの言うとおりにやっているつもり。
でも空振り、シャンク、ダフリ、トップなどとんでもないボールが出たら、「私のスイングはどこかおかしいんだな」と誰だって思います。
コースが悪い、クラブが悪い、ボールが悪いと言う人はいますが、心の中では自分に原因があることはわかっています。

「自分の人生、自分の人間関係はそんなにうまく行ってない」

と感じたら、それは「自分のコミュニケーションのどこかに見直すべき点があるのかも」と振り返るときがやって来たということ。
話し方教室でコミュニケーションを教える我々にも、反省、改善すべき点が山ほどあるのですから、一般の方々にも見直すところが多々あるはずなのです。

あなたの人間関係、ナイスショットばかりではないはず。
あなたの日常に、空振り、トップ、シャンクはないですか?

私の日常にもけっこうあるんですよ、空振り。
一般の方とちがうのは「ああ、あれを言ったのがいけなかったのねー」と原因がわかるところ。

話し方教室ってそんなことまで改善できるところなんですよ。