いつの間にか仲良くなっている人たちの世界
東洋経済新報社から「いつの間にか仲良くなっている人たちの世界」という本を6月18日に出版します。
子供の保護者会、入学したばかりの学校のクラス、業界のパーティなどで、みな初対面にもかかわらず、
あなたが別のことに気を取られているわずかの間に、もう何かの話をしていて仲良くなっている人たちを見たことがありませんか。
「えっ! あなたたちはいつの間に仲良くなったの?」
と聞いてみたい気分になったことが、あったかもしれません。
あの人たちはいったいどうやって結びついて仲良くなったのか。
人と結びついて仲良くなることにどんな意味があるのか。
そんなコミュニケーションの秘密を一冊の本にいたしました。
知らない人に「お知り合いになりましょうか」と出すサインがある
いつの間にか仲良くなっている人たちのことを、本書では「いつ仲の人」と呼んでいます。
彼らは、ふだんから気心が合えば、全く知らない人とでも親しくなろうとして暮らしています。
「いつ仲の人」たちは、人とすぐに仲良くなる方法を知っているのです。
そのコミュニケーションを取れば、知らない人同士の間にあった壁が崩れて、とたんに仲良くなれます。
知らない人とは必要に迫られない限り挨拶もしないし、話をすることもない。
そんな意識が常識になってしまった私たちの世界で、「いつ仲の人」たちはどうやって他人とつながりを作っているのでしょうか。
「いつ仲の人」たちはアイコンタクトで結びつく
彼らが人と仲良くなるための秘密の道具は、アイコンタクトです。
「気心が通じる人と積極的に仲良くなりたい」と思っている人は
ふだんから顔を上げて、行かう人と視線が合うようにして歩いています。
それは道を歩く時に限らず、会社に入って行く時、パーティ会場や幼稚園の保護者会の教室に入って行く時、
電車やエレベーターを乗り降りする時にも忘れることなく行われています。
するとどこかにやはり同じような意識を持ち、顔を上げて視線を合わせて来る人がいます。
そういう人と出会うと、「いつ仲の人」はアイコンタクトを送り、
目が合うと微笑んで小さく頭を下げます。
そこで相手もアイコンタクトを取り、微笑めばもう関係は出来上がりです。
アイコンタクトは「お近づきになりましょう」「いいですね」というサインなのです。
それが業界のパーティなら、まずは視線が合う人を探すことからスタート。
目が合ったら微笑んで目礼を送り、相手も小さな礼を返してくれたら近づきます。
そこで「初めてのパーティで知り合いもいません。よろしければお話してもらってもよろいいですか」などと話しかければ、もういい関係のはじまりです。
それが幼稚園の保護者会なら、視線が合う人を探し、見つかったら、
「初めてのことで戸惑ってばかりいるんですよ」などと言葉をかければ、それでママ友の関係の出来上がりとなるわけです。
自分から関係を作るのが苦手ならば、「いつ仲の人」が近寄って来てくれるコミュニケーションを
とは言え、いまの社会の環境で一般の人が自分から積極的に他人に働きかけて、人付き合いをはじめるのはむずかしいかもしれません。
それならば、人間的に付き合いやすい「いつ仲の人」に見つけてもらって、そのお仲間に入れてもらう方法を身につける方が効率がいいでしょう。
なにしろコミュニケーション力に優れた人々です。
あなたが他人との間にある窓を開ければ、それを簡単に感じ取って、あなたに小さなサインをくれます。
それに応じれば、あなたが努力をしなくてもいい関係を少しずつ作ってくれます。
あなたもまずは顔を上げて、人の目に入るような暮らし方をしてみることです。
それだけで、あなたから積極的に働きかけなくても、「いつ仲の人」があなたを見つけて声を掛けてくれます。
「私、気の合う人とならばお近づきになる気持ちがあります」というサインを出せば、「いつ仲の人」は自然に近づいて来てあなたとお知り合いになってくれるのです。
本書では、知らない人と知り合いになる方法を微に入り細に入り解説。
こういうことが苦手な人にこそとても役に立つ、人付き合いの入門書になっています。
私たちは他人と結びつく力を失ってしまった
私たち日本人は、いつのころからか他人との壁を作り、
気がつくと全く知らない人とうまく関係を作る術を失くしてしまったようです。
40代以前の方ならば、知らない人とは関りを持たないものという思い込みがあるのでは?
「知らない人とはコミュニケーションしない」という気持ちで暮らしていれば、
友達も恋人もなかなかできないのは当たり前です。
家族以外の人は全て、初めは知らない人だったのですから。
それで寂しい思いをしながら暮らしている人は、とても多いのではないでしょうか。
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続きのブログでは、人付き合いを豊かにすることで「いつ仲の人」たちが手にしている素敵なものごとを、お話をすることにします。