関西人はみんな漫才師?

関西人はみんな漫才師?

関西人はみんな漫才師という伝説がある。
他府県の人が関西に来ると、電車の中や喫茶店での会話が漫才のように聞こえるのだそうな。

関西人の全てが面白いわけではなく、まあ、本当に面白い人は10人に1人ぐらいの割合と思って頂くと有難い。
ただ、関西人の血には、やはり吉本新喜劇の笑いが流れている。

このパターンでは、こう答えるというセオリーがその身に染み付いているのだ。

私の行き付けのフレンチレストランはル・コントワール・デュ・グーと言う。
もう6、7年通っているが、いまだに名前を覚えられず私たちはこの店のことを

グーさん

と呼んでいる。
その話をこのレストランのオーナー、藤田さんにしてみた。

「藤田さん、この店の名前、なかなか覚えられへんわ。藤田さんは店の名前を覚えるのに、どれくらいかかった?」

と聞いてみた。すると彼は

「3年」

と答えた。これが関西人の粋なのだ。

自分の店の名前を覚えられないオーナーなどいない。
藤田さんは必ず知っている。

そもそもそんな質問することが失礼だし、一般の人なら考えもしないだろう。
でもオーナーに

「藤田さん、この店の名前、なかなか覚えられへんわ。藤田さんは店の名前を覚えるのに、どれくらいかかった?」
と聞く。

これはもう漫才が始まっていることを生粋の関西人なら目聡く察知できる。

そこで
「自分の店の名前を忘れるわけないでしょう!」
と、当たり前の返事はしないのが関西人のお約束。

これはお笑いというものを、そのDNAに刻み込ませた人だけが対応できるスキルなのだ。

そこで「3年」というフレーズが口から自然に飛び出て来る。
我々どころか、そばにいた見知らぬお客さんまで笑っている。

言っておくが、こんな対応ができる関西人は10人に1人しかいない。
面白くない関西人に「関西人なのに面白くないね」などとは言わないであげてね。

それは外国人に「日本人のくせに忍術できないの?」と問われるのと同じだから。
忍術ができる日本人なんて、10人に1人ぐらいしかいないでしょ。

ル・コントワール・デュ・グー。
大阪の本町というところにあります。

ここの料理には驚きが詰まっています。
なのに値段は控え目。そしてシェフが面白い。話のタネに一度、お足を運んでみて下さい。

関西人はみんな漫才師?:まとめ

  1. 関西人の全てが面白いわけではなく、まあ、本当に面白い人は10人に1人ぐらいの割合
  2. このパターンでは、こう答えるというセオリーがその身に染み付いている
  3. 話をふると、これは笑いのパターンであると一瞬で理解できる
  4. 面白い人は相手のふりに必ず乗ってあげる
  5. 笑いのためなら自分を落とすことなど意に介さない
  6. 周りの人を笑顔にできるのが一番の幸せというのが関西人の生き方

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