20歳年下の部下とうまく話せません

年代の違う人と話をするのは、誰にとってもむずかしいものです。
まず共通する話題が少ないこと。
多くの人が、年代の違う人と親しく接するチャンスが時代とともに減っていることなどが理由だと私は感じています。

一問一共感を心掛ける

おそらく向こうも20歳も年上の人とどう接すればいいのか戸惑っているのではないでしょうか。

会話が苦手な人ほど、話は長く続けるものという誤解を持っているように感じます。
すると当然のように話に詰まり、気まずい思いを互いにすることになります。

これを、一問一答ならぬ、一問一共感方式にあらためてみてほしいのです。

「おはよー。早いね。今日は何時に出社したの?」
「8時です」
「そりゃ早いね。やる気だね」
「いや、そんなことはないですけど」
「そう。今日もよろしくね」

こんな感じで短いやりとりをして、すぐに相手を解放してあげます。
すると先方にしてみれば、会話もすぐに終わるので、気が楽にちがいありません。

そして共感の持つ偉大な力が二人の間を縮めてくれます。

男性が学ぶべきは、共感力

話の苦手な人に足りないもの、それが共感力です。
相手の言葉を聞いて、感じた気持ちを返すことを共感と言います。

共感とは「わかってあげる力」です。
人は自分のことをわかってくれる人に親近感や信頼感を持ちます。

そして苦手な人ほど、その重要性を知らず、相手のことをわかってあげる行動がとれていないのです。

「今日は朝8時に出社しました」
「えっ!早いね」
(笑顔を送る)

「えっ!」と驚きを示す。
「早いね」と感じたことを伝える。
そして笑顔。

この共感によって、相手は互いの気持ちが結びつく感覚がして、話しやすさを感じます。

共感は「わかってもらえる」という安心感を伝えるのです。

「今日は朝8時に出社しました」
「なんでそんなに早く?」「朝は何時に起きているの?」

と話を続けようとせず、まずはわかってあげる態度(共感)を示す。
これで互いの間に親しみが広がり、会話をする土壌が築かれます。

短いやりとりを重ねて関係が近づく

「髪切ったの?」
「そうなんです」
「いいね」
「あ!ありがとうございます」

「iPhoneなんだ」
「そうです」
「使いやすい?」
「ええ、私には」
「そうか」

こんなやり取りを通じて距離を縮めていくと、やがて相手から話しかけて来るようになります。
これは相手が親近感を持ってくれた証拠。
そうなったらだんだん話す時間を伸ばして、内容も深めていって大丈夫です。

会話の内容は二人の距離によって決まります。
遠い間柄で会話しようとして来たからうまくいかなかったのでしょう。

お互いの距離が近くなれば、もう話が続かないという心配もなくなっていくはずです。

 

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