とつぜん会話を襲う「沈黙」。この小悪魔をどうやって撃退すればいい?

あなたをそそのかす、沈黙のワナ
会話中にやってくる小悪魔。
沈黙。

多くの人はこのいたずら者の仕打ちに耐えられない。
もがき、冷や汗をかき、
そこから逃れるためにどうでもいいことを口走る。

そして人生をピンチにおとしいれる失敗を犯すのも、
この小悪魔のなせるわざなのか。

沈黙を恐がると失言が出るわけ

ある男性は、アラフォーの女性先輩との会話中、
ふと訪れた沈黙に耐えられず脳裏をよぎった質問を
吟味もせずに口から出してしまった。

「先輩、どうして結婚しないのですか?」

ああ、どうせなら沈黙のままでいればよかったのに。
そのあとの気まずさは、
沈黙の比ではなかったことは言うまでもない。

沈黙の小悪魔の作戦は、
「沈黙があると、話が下手だと思われるぞ」
「嫌われるぞ」
とあなたをそそのかすことにあります。

その作戦にまんまとのっかった人が、
焦って恐い顔になったり、
いらぬことを言ってしまったりするのです。

沈黙が作るあふれ出る会話

実は、沈黙は悪いことではありません。
いえ、会話を楽しむためには
沈黙は必要なのです。

楽しい会話の前には、
会話はゆっくりと流れます。
沈黙も数秒作ります。
そう、作るのです。わざと。

「へー」とか「ほー」とか
言いながらね。
映像を浮かべると語尾は自然と伸びるものなのです。

その数秒の間に、互いの話を頭の中に浮かべます。
映像を浮かべて話す。
これこそが会話があふれ出る大事な
要素だったのです。

映像の情報量は、文字の1000倍だとか。
言葉を探すより、映像を描いた方が
話すことが早く見つかります。

マラソンの話になったら

例えば
「マラソンが趣味なんですよ」
「休みの日は10キロぐらい走ってます」
「地方の大会に出ると仲間がすぐ出来ます」

そんな話になったら、
その場面をしっかり映像に納めます。

沈黙がやって来たら、そんな映像を思い出し
話題になりそうなものをまた想像していく。

マラソン
地方の大会
仲間
・・・すると泊まりで行くのか。

そこから連想されるのは、例えば
「打ち上げ」

「大会が終わった後で、打ち上げもあるの?」

なんか会話が新しい展開を迎えて、
広がって行きそうでしょう。
実際に私が使ってみたところ、

「マラソン大会は日曜が多いので、終了後、みんな各々の家に帰るのです。
 だから打上げじゃなくて、するのは前祝」
「えーーっ!前の日に飲んで大丈夫なの?」
「うん、42キロちょっとだし」
「うっひょー」

こんな展開になりました。
なかなかいいでしょ。

他にも「ランニングに出る時って、お金って持つの?」
なんていう質問もしてみました。

すると、
「お金ないとビール飲めないじゃん」
「スーパー銭湯にも行くし」
「嫌になったら電車に乗るし」
という想像を絶する答えが。
うーん、人間って面白いなー。

そうそう、沈黙した時に、
「困ったぞー」「話が下手だと思われるぞ」
などと不安になるのが一番いけません。

不安は映像を消してしまうのです。
まっちろになるっていうあれですね。
沈黙の小悪魔の策略には決して
乗らないようお気をつけあそばせ。
こそばせ。