就活対策!面接で緊張をほぐす方法と効果的な逆質問

プレジデント2018年10.29号で取材を受けました。
テーマは「面接」

「面接官が感動する鉄板ネタ」として
面接にどんなエピソードを用意しておくといいのか、
その情報はどうやって手にするのか等を紙面でお伝えしています。

就職のみならず、転職・子供の受験・定年後etc
人から合否判断を受ける面接というのは
誰にとっても何歳になってもプレッシャー。

今回は、紙面でお伝えした内容をご紹介すると共に
さらに具体的なお話も補足でお伝えいたしましょう。

面接本番もこれで大丈夫!誰でもできる緊張対策

面接当日がやってきました。いよいよ本番です。

面接を受けるなど、人生でそうはないもの。
しかも他人の審査を受けて内定か不合格の評価を受けるわけで、
わずか数十分で人生を左右する結果が下されるのですから、
緊張するなと言うほうが無理なもの。

ここで緊張をほぐすおまじないをお伝えしましょう。

 

「どうぞ私のいいところも、欠点も見て下さい」
こう心の中でつぶやきます。

 

そうして体を面接官に向け、
表情も体形も何もかもを見てもらいます。

すると顔つきは落ち着いたものになり、
全体的に自信ありげな雰囲気になるのです。

人は悪い評価を恐れると、うつむき加減になり、
体は委縮し、暗い表情になるもの。
これが悪い評価につながってしまうのです。

欠点などいくら隠しても隠しきれるものではありません。
どうせ見られるなら、あなたの長所も短所も堂々と見せてあげましょう。

しっかり面接官の顔を見て、
力を抜いて彼の人に自分の全部を見てもらいます。
すると不思議に緊張もほぐれるはずです。

自然体。
これこそが面接に通る王道と私は考えます。

面接官が感動する志望動機

難しいのが志望動機です。

本音を言えば、家から近くて給料もまずまず。
福利厚生が手厚くて、仕事もついていけそう。
志望動機なんてそんなものが多いはず。

でもまさか本当のことは言えません。

そこでお勧めしたいのが、
志望する企業を詳しく勉強すること。

四季報や日経新聞は当然として、
あまり皆さんが関心を持たない業界新聞。
ニッチな産業にも、業界を知ることができる新聞があるのです。

ここには業界人しか知ることの出来ない
面白い話が載っています。

さらに、その会社に勤める人と話ができれば最高です。
無理なら同業他社の人から、自分が目指す企業の話を聞く。
これが意外といいニュース源となるんです。

「同業他社の〇〇社に勤める方も、こちら様は大変活気のあるチャレンジ精神旺盛な企業であるとおっしゃっていました」

なんて同業他社の人からのほめ言葉を聞かされて
嫌な気持ちになる面接官などいません。

よく研究しているな、と感じてもらえるでしょう。

もうひとつおすすめしたいのが、
志望する企業を事前に見に行くこと。

セキュリティが許されている範囲内で、
会社内に入らせてもらいましょう。
あくまでもご迷惑にならない範囲でですよ。

会社内に入ると、会社から出て来る社員の表情、
聞こえて来る会話、服装、立居振舞などから
企業の社風が伝わって来ます。

「一度、会社の外から本社を見学させて頂きました。
御社の社員さまの言葉遣い、身だしなみ、振舞いなど、どれも一流で洗練されておりました。
これは御社の企業風土が高い理想を持って作られているからだと感じました」

こんなふうに言えたら、面接官の気持ちもあなたに傾くはず。
もちろんあなたが本当に感じたことを言わねば、伝わりませんが。

志望動機の根幹は、
あなたがどれほどその企業に興味を持ち
本気で勤めたいと思っているかが面接官に伝わること。

それを伝えるために、

1:その業界専門の新聞に目を通すこと

2:実際にその会社に勤める人(または同業他社の人)から話を聞くこと

3:その会社に足を運んでみること

この3点を徹底してみてください。
そこに、あなたの思いを伝える志望動機・エピソードが
隠されているはずです。

好感を持たれる逆質問とは?

「最後に何かご質問は?」

面接ではよくある光景です。
せっかくの機会ですから自分の実になる質問をして、
自分が入社を決める決定打となる話を
引き出したいものです。

 

コツは、面接官個人に質問をすること。

 

「新入社員時代に、働くことに関して衝撃を受けた出来事は何ですか?」

「この会社を一番誇りに感じているところはどんなところでしょうか?」

その会社・企業に対する質問ではなく、
その企業に対して感じていることを面接官個人から教えてもらうという
スタンスを大事にしてみてください。

面接官個人に対する質問は、
あなたがどれほどその企業に関心を持っているかという
熱意を伝えることにもなります。

そして、これは余談ですが。
もしもあなたに勇気があって面接官ともかなりうちとけた雰囲気ならば

「面接官の〇〇さんがもう一度学生に戻ったら、この会社に入りますか?
 もしお入りになるならその理由をお聞かせ頂けますでしょうか」

なんていうのも面白い質問ではあります。
本音で話せる間柄になっているのなら、
こういった突っ込んだ質問が活きることもあります。

使用するかどうか判断はお任せしますが、
結果に責任は持てませんのであしからず。。。

結局、コミュニケーション能力が試されている

面接官から見れば、
面接とは、共に働く同僚を探す作業です。

 

共に働くのなら共に働きやすい人を採用するでしょう。
嫌な気持ちになる人を採るわけがありません。

面接では「何を答えるか」に目が行きがちですが、
実は、どう振舞うか、どう受け答えをするかも見られています。

面接官が問いかけます。
その時じっと無表情で聞いているだけの人は
コミュニケーション能力のない人と
受け取られがちです。

ここで冒頭の
「どうぞ私の長所も短所も見て下さい」
という心の声が効力を発揮します。

おだやかな正直な気持ちでいると、
面接官にもあたたかなアイコンタクトを送ることができます。

面接官が少し言葉を止めたときにも
ただじっと固まっているのではなく、
「はい」「ええ」と丁寧な相づちも打てるはず。

こういった形で、面接とはいえ、
「面接官と会話している」という雰囲気を作り出せると
なんだか話しやすい人だな、
という印象を与えることができます。

面接の質問では、ちょっと意地悪なことを
聞かれることもあるでしょう。

例えば、あなたは営業職を希望しているけれど
これまでに営業経験はないといった場合。

「〇〇さんは、営業のご経験はないようですが?」
と問われて、
「営業の経験は未知数ですが、私自身が考えているのは…」
と固い表情でいきなり答え始める人は
コミュニケーション能力に疑問を持たれます。

ただ反論をしているかのように映ってしまい、
これが実は悪い印象を残してしまいます。

「〇〇さんは、営業のご経験はないようですが?」
と問われたときには、
「はい、ご指摘の通りです」
とおだやかに問いを受け止めることが最も大事。

このおだやかさが、
豊かな共感力を感じさせます。

相手が不安に感じているところを真摯に受け止め、
「ご心配はごもっともです」
と伝えた上で、自分の思いを主張する。

同じことを主張するにも、
話し方そのものや共感力のあるなしで
好感度が大きく変わるのです。

面接で緊張しすぎてしまう人は、
スムーズに受け答えできることや
暗記してきたことをスルスルと話せることに
重きを置いてきたのかもしれません。

ですが面接官は、この分野なら自分の独壇場とばかりに
流暢に話してくれることを望んではいません。

これから就活を控えている人、面接を受ける人は、
こんなところに採用ポイントがあることを
ぜひ知っておいてください。

そして、質問に対する答えを用意すると同時に、
コミュニケーション能力を根本から
見直してみることをお勧めいたします。

就活対策!面接本番を突破するための秘訣 まとめ

  1. 自分の長所も短所も見てもらおう、正直な気持ちで臨むこと。
  2. 行動をともなった志望動機が面接官の胸をうつ。
  3. 逆質問は面接官個人に対して。
  4. 結局、何を答えるかよりも、どう答えるか。