話し方教室で話は本当にうまくなるのか!

先日の東京でのセミナーで、ある生徒さんがおっしゃいました。
「見学に行った話し方教室で、講師がカミカミだったので入会せずに帰って来ました」

どうも世間では、話し方教室の評判は芳しくありません。

書籍でも30万部を売ったというベストセラーにこんな一節が。
「友人を作りたければ楽しい話のできる人になることです」・・・おわり・・・。

いやいや、楽しい人になる方法がわからんから、みんな本を買うんだよ。
それで終わったんじゃ、本の意味がないでしょう。
そんなことを書いていると、みんな本から目を背けてしまうぞ。

だからコミュニケーションに関する教室や書籍に疑いを持つ人がいるんだろうなー。
怒り新党という番組で、マツコデラックスさんと有吉さんが言っていた。

「コミュニケーションの講座なんざ開いて、人の弱みにつけこんで金稼ごうなんて、ふてえヤツらだ」って。

わたしゃ、悲しかったよ。。。

コミュニケーションの講師で本物とパチもん(偽もん)を見分けようと思ったら、何か質問してみるといい。

「どうしたらいい笑顔の持ち主になれますか?」
「人見知りはどうしたら改善されますか?」
「嫌いな人と話すときに、どうしても表情がゆがみます。どうしたらいいですか?」

この時、具体的で納得のいく答えをくれたらできる先生だ。

でも不勉強な講師は、精神論で逃げる。

「いい笑顔は素敵な心から生まれます。心にお花を育てることです」・・・せんせー、「いいこと言った」って顔してはるけど、いったい何したらええの?

「人見知りは相手を愛する気持ちを持てばなくなります」・・・そんな神様みたいなことできたら教室来ないで、教室やってるよ。

「嫌いな相手でも好きになれるところとか尊敬できるところがあるはず。心で好き、好き、好きって3回唱えましょう」
・・・好き、好き、好き、せんせー、ぜんぜん好きになりません。

おとなしい生徒さんは、「愛」とか「善」などという言葉を持ち出されると、反論できなくなっちゃう。
「自分が悪いのか」「努力が足りないのか」
そう思わせるのが、パチもん講師のねらいだ!

いい講師は具体的で実行可能な行動を、簡潔な言葉で教えてくれる。
言葉が短いのが真の講師だ。
パチもんはくどくどと一般論を述べる。答えを持っていないので、答えを探しながら話すと話が長くなる。

私は話し方の講師になって26年。
駆け出しの頃は、生徒さんの悩みを改善する方法を今の百分の一も知らなかった。
本当に悔しく申し訳なかったもんだ。

だからいつも考えた。
ある時は、「どうしたら人見知りをなくせるのか」と考えた。
すると「そもそも人見知りって何か」と新しい疑問が湧いてくる。何度も何度も考える。

真剣に考え続けると、そのヒントが載っている書籍に出会うこともしばしばでした。

ふといい考えがひらめき、生徒さんに伝える。
生徒さんもチャレンジしてくれるが、目だった成果はない。
また悩む、答えがひらめく、試す、また考える。その繰り返しの26年でした。

いい講師とは、結局、この仕事に人生の全てを捧げられる人。
この仕事が好きでたまらないから、24時間コミュニケーションのことを考えている。

たくさんの実例を重ねて来たので、生徒さんの悩み、戸惑いの9割は改善できるまでになりました。
どうしてもむずかしい1割は残ってはいるけれど、「人見知り」「二度見知り」「口下手」「会話がとぎれる」「説明下手」などは、生徒さんがチャレンジしてくだされば、だいたい改善できるのです。

では私の教室、TALK&トークではどんな教え方をしているのか!
なぜ9割の人がうまくなれるのか。

それは次回、「笑顔になる練習」で詳しくお話をしましょう。
乞うご期待!

 

人生が変わる話し方教室って本当にあるのです。
一度お越し下さいませ。