出生率と女性の職場進出を高める画期的提案
日本のGDPを高める唯一の方法
昼間の電車に乗っているとよく出くわすシーン。
幼子を抱き、大きな荷物を一抱えにして、
むずかる我が子に笑顔で話しかけ、
時に「いやあ!」とか「降りる!」と叫ぶ子に
なんだかんだとあやしつつ
人通りの多いホームに敢然と降りてゆく若い母親。
我々は「大変そう」とただ見ている他ない。
20代や30代の女性に、
あんな重労働を押し付けて知らぬふりでいいのか!
彼女たちの大半は孤独だ。
何のトレーニングも経ずに、ある日突然、重責を押し付けられる。
子を育てる責任を親から国家へ
そんな重責と重労働を、誰が喜んで引き受けるものだろうか。
男ならものの30分でギブアップだ。
結婚しない女性、子を産まない女性が増えるのは当然の帰結だろう。
子を育てるのは親の責任。
ならば人の親になどなりません!
と女性が思っても誰も責められはしない。
そこで私、ご批判を覚悟でこんな大それた提案をしてみよう。
子を育てる責任を、国家(地方自治体でも)が担うことにする新制度
直接、子育てを担うのは、
50代、60代の専門知識を学んだ人。
おじいちゃんおばあちゃんは、孫を扱うのが上手だ。
私の家内は64歳。
6歳の甥っ子をほめたり叱ったりするのがとてもうまい。
甥っ子も大変なついている。
一日中相手をしていても飽きないそうだ。
人は50歳を過ぎてようやく子育ての知恵を授かる。
そんな子育て得意の人々(男女)に
50歳ごろから専門機関で2年程度の教育を受けてもらう。
保母さんの年配版。
これで新しい職業が生まれて、多くの人に収入がもたらされる。
そういう専門家を多数養い、グループで子育てを行う。
第二、第三の母親、父親が生まれる。
子供は複数の大人、複数の子供たちと過ごす。
これで一人っ子の弊害も薄くなる。
親は、夜と休日に子と一緒に過ごす人と言う扱い。
母親は子供が生まれると、まず子育て集団に入る。
年配の子育て専門家と、子を授かった母親同士と
ともに過ごし子育てをする。
夜は子と共に家に帰ってもOK。
不安な母親は施設に泊まってもいい。
そもそも子育てはグループで行って来たのが、
我々人類なのです。
今の状態の方が不自然。
子が2歳ぐらいになると、母親は仕事に復帰し、
基本的には夜と休みは親子で過ごす。
親の仕事の都合によっては、夜も土日も
子育ての施設に預けることも出来る。
大胆な意見ですが、子育て放棄も可とし、
その場合は今より整備された施設で子供は育つ。
制度の進展により親子の絆が今より薄れるので、
現在の施設で育った子供より、影響は小さくなる。
親権もないので、子の教育に口出しもできないというルール。
基本定な食費、医療費、被服費は国の負担。
国民は全てその分の経済的負担を、親と同等に負う。
小学校4年生ぐらいから、子は徐々に親との生活を多くしていく。
その頃には個人としてのアイデンティティを確立するよう育てられるので、
親とは対等に付き合うというのがこの制度の方針。
親は夫婦の付き合い方を学ぶ
負担が軽くなった分、親は仕事に専念できる。
女性の社会進出も当然増える。
余裕ができた時間で若い夫婦が学ぶのは、
夫婦の関係だ。
夫婦として愛し合うために、
どのような人間的素養が必要か。
自分がどのように成長すればいいかを二人で学ぶ。
日本の夫婦は子供ができると性交渉の回数が減り、
男と女という意識が浅くなる。
このシステムなら夫婦が男と女でいられる。
また、子供と一緒に過ごす時は、
子供がふだんどのようなことを学んでいるかを聞き、
それを自分の学びともする。
これだけある新制度のメリット
このシステムからはこんなメリットが生まれる。
- 出産数が増える
- 未婚でも子供を生み育てられる
- シングルマザーの貧困が少なくなる
- 女性の社会進出が増え、税収が増える
- 50、60代の仕事が増える
- 経済が活性化する
- 子供の虐待が著しく減る
- 子供の自立が早くなる
- 地域のつながりが復活する
- 夫婦の愛情が深くなる
- 子供のコミュニケーション能力が高まる
- 孤独な人が減る
もちろんバラ色のシステムではない。
経費がどれほどかかるのか私には予測ができない。
しかし、出生数と女性の社会進出と税収が増えるのは確かだろう。
今は突拍子もない意見に見えるかもしれない。
でも30年後には当たり前のシステムになっているかもしれない。
今の自民党から政権を奪えるのは、
これほどの大改革を提言し実行できる政党だろう。
私の意見など誰も耳を貸さないだろうけれども、
こういう施策を検討しはじめる時には来ている。