「話にオチがない」と言われたらこれで解決
最近、よく耳にするようになった会話の困りごと。
「おまえの話にはオチがない」ということを言われましてと
教室を訪ねて来る方のお声ををちょくちょく耳にするようになりました。
お笑いブームの影響か、話にオチを求められるケースが多くなったようです。
オチと言えばユーモアとばかりに、
「ユーモアを習いたい」という問い合わせも多く寄せられます。
でも、ユーモアってあらゆるコミュニケーションスキルを総合して
初めて成すことができるもの。
基本的なコミュニケーション力が足りないのに、そこだけを目指してもなかなか身につくものではありません。
「オチがない」ってどういうこと?
一般人が「オチがない」と言われるのは、おそらく、最終的に何が言いたかったの?と聞かれていると思って間違いありません。
例えば、話が面白くない人と言うのは、出来事が起こった通りに話をなぞるだけの場合が多いのです。
「昨日は課長に誘われて居酒屋に行ったんですけど、満席で入るまでに30分かかって、帰りの電車も混んでました」
「今日からコタツを出したんですけど、朝は寒くても昼間はそうでもないですね」
こんな感じの方が多いです。
それを聞く方は、「で、結局何が言いたいの?」となるわけです。
「気持ち」で締めくくれば「オチ」が生まれる
こういう方の解決策は、1つの話のオチとして気持ちで締めくくるようにしてみましょう。
すると聞き手は「この気持ちになったと言いたかったのか!」と納得してくれます。
しかも、人は他人の気持ちに触れるのが好きなので、そこから会話が発展することは間違いないのです。
先ほどの会話を例にとるとこうなります。
「昨日は課長に誘われて居酒屋に行ったんですよ。
なんか断れなくて。あの課長、苦手なんですけどね」
「しかも満席で入るまでに30分かかったんですよ。
やっぱり断るべきでした。すごく後悔しましたよ」
「帰りの電車も混んでて、仕事の3倍は疲れました」
「今日からコタツを出したんですけど、
コタツはなんかテンション上がりますね」
「ただ、朝は寒くても昼間はそうでもないんで、
コタツに入ると暑くて困りました。
どうせなら早く寒くなって一日中コタツに入っていたいです」
ぜひぜひお試し下さい。
相手も色々としゃべってくれて、話も盛り上がるでしょう。
「話にオチがない」と言われた時の対処法:まとめ
- オチとは漫才で言う笑いのネタではない
- 結局何が言いたいのか見えないから聞き手はそう言っていると受け取ろう
- 話は全て、その出来事を自分がどう感じたのかを最後に付け足すと聞き手は安心する
- 「で、びっくりした」「で、むっときた」「で、泣きそうだった」と締めくくる